授業、12回目
何かを作るためのきっかけを作るというのと、手取り足取り教える、の境目を考えていたら、あっという間に時間が経ってしまった。

学生との会話が、予期せず自分のアイデア出しになってることもあり、思ったことをなるべく言うようにしている。そうなると、考えてもらう前に回答を言ってるかもで、学生の選択肢を奪ってしまってる感もある。

「わーそんなことまで考えて会話しないといけないのか」と思い、どんよりとした気分になったけど、構わず言うことにする。

自分が学生のころを思い出す。湯村輝彦さんのところへバイトとして1年半通っていた。ある作業を担当させてもらったはいいが終わらず、2泊3日になってしまったことがあった。

やっと終わった3日目に「おう、やっと出来たか。遅いな、むいてないじゃないか?こういう仕事」と言われてしまい「むいてないかと薄々気付いていましたが、楽しかったです、全然眠くならなかったので」みたいなことを苦し紛れに応えた。実際は全然上手くできず、与えられた時間内に終わらず、気付いたら3日経っていた。

そんな蛇に睨まれた何かのような数秒の会話も、1時間くらいに感じたもので、やっと少しだけ笑みが浮かび「そうか、楽しいか」と会話。

後から違う人に「むいてないから辞めろって言われても辞めない奴の方が、この仕事を続けてる」と聞いたことがあった。

「辞めろ」と言わないまでも「それよりこっちの方がいいんじゃない?(だってそれ面白くないよ)」くらいは言ってもいいか、と今の自分の言い訳にする。

さて生地へのインクジェットプリントは、プリンター出力の紙出しで事前にチェックできる。ジャガード織りだとそううまくいかないから「一発じゃ絶対うまく出ないよ」と入稿を前に学生へ言ってみても「変なの上がってきたら、やる気なくなるだろうな…」と思う。

いつもの自分の仕事より念入りに指示入れ、確認したりする。そんな自分に気付いたり、普段気にしなかった作業への気付きもある。

仕事の打合せとテスト依頼、あと前回ここで書いた、ある学生の作品のチェックを兼ねて、岐阜のジャガード織りの工場さんへその後向かった。

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その割と近所に陶器屋さんもあって足を伸ばしたかったけど、年末に都合よく行くことが出来ず。

というのも、どんな工場でも工場は発見の宝庫のようで身になる気がして、行くとだいたい楽しい。仕事納めに、そう思えることに感謝。それでは、良いお年を。

2015.12.25