PHOTOGRAPH CLASS

6.

3日間の学園祭が明け、学校来てるだけでみんな偉い…。実際、どことなく表情が燃え尽きました顔。こちらの学園祭、訳あって?お酒禁止。ノンアルコールで3日間を過ごすらしく、ある意味とてもエネルギッシュ。

ぼちぼちと始める。どんな写真撮った?って話しをしていて、1人の学生が「自分で撮った写真じゃないけど、題材にしたい写真がある」と言うのでみんなで見せてもらった。



アルバムをバッグの中から出しながら、写真について話してくれた「私、お父さんが大好きなんですよ。お父さんがお父さんになる前、結婚を前に仕事やめて、数ヶ月アメリカ横断した時の写真で」(実際は京都弁?で言ってました)

とても綺麗に保存されたアルバムで、時間の経過を感じさせない。表紙は鈴木英人のイラストなので、いつ頃のものか感じ取れる。中の写真を見せてもらう前に、すでになんか良い感じ。

開くと先ず出てきたのは地図、赤いペンで辿った跡のあるアメリカの地図。お父さんはデザイナーをされてるとのことで、仕事の綺麗さが想像できる清潔さ。

開くと風景写真、佇まいは観測写真という雰囲気の客観的な写真で、何日間も何カ月間も時間の差の中を撮影したはずなのに、お仕事のように一定の気分を保った写真たち。

必要ないけど例えるとナスターシャ・キンスキーが出てこない映画「パリテキサス」のよう(ほんと必要ない例えだ…けど心揺らいでないロードムービーのようだと言いたい)彼女は写真の話を続けてくれる。そのあいだに「お父さんは、」って20回は言ってて、お父さんと彼女の距離感の近さが知れる。

小さい頃から幾度も見てきたアルバムらしい。そんな写真たちのネガも保存されてるらしく、それを彼女が再び焼き直すところから作品を作る。

話を聞いてるだけで、すごくいい。どんな作品になるか楽しみ。



もう1つの授業、平穏に作業して過ごす。そして、Macで出来ることに一喜一憂。