PHOTOGRAPH CLASS

7.

先週は授業がお休み、推薦入試だったとのこと。2週間ぶりで、すっかり僕は「えーと何しようか」という感じ。作品を作る授業、15回目に何かを作りあげておしまい。全部は作れないから、作れないところは作れる人へ頼めばいい、というわけで頼みに行く人。いや、自分で作りたいと考えてる人、といろいろ。

ちなみに僕(僕と相方は)は自分で先ず作ってみることにしていて、その後、人に頼む。そうすると自分たちの向き不向きもわかるし、どこが高い壁で、どこを登ると良い景色が見えるだとか、風が気持ちいいだとか、わかる。それの弊害か(書く必要ないことだけど)そんな作り方をしてるもんだから、ここ2年最近まで「そんなに無理して何か作らなくてもいいよなあ、誰がこれを必要だと思ってる?」とつい考えてしまい、手が止まったりしていた。外注のお仕事で精一杯作っていると、並行してさらにオリジナルに作るって必要?と、どこか冷めてしまっていた。最近気付いた、そう考えてしまう理由は、人の目を気にして作りはじめてしまったから。最近そのことがどうでもよくなって、そうなるとその反動か、今度は作りたいなと思う。

得たことは、作るときに先頭だって理由はいらない、何のために?どうして?という主旨や機能めいたそれらしい説明、人の目を無理して考える必要はないな、と思うにいたる。「持ってると一緒にいると気分がいい」「そこにあるだけでなんとなくいい」「自分でもはっとしたい」など、これだけで必要十分。論理立てて誰かにそのことを伝えるのは、また次の作業。

書いてることが、だいぶ居酒屋でボヤくオッサンのようだけど、僕が伝えたいことはそんなこと。まずは衝動に忠実に作って欲しいなと思う。



来週個々に、それについてを発表してもらう。1つだけ決めたことは、写真と布を使うということ。布を使ってというのは、学校サイドからもらったリクエスト。なぜ布だろう?と考えてみた。

履修対象の学生は、デザイン科の中のグラフィックコースとデジタルクリエイションコースという2コースからみたいで、きっと紙、webなど映像のメディアはよく触るけど、布は近くて遠いメディアなんだと理解した。これは一般的に、テキスタイルデザインという分野だけど、たしかに布を扱う仕事を「グラフィックデザイナーがやっちゃダメ」てことはない。



もう1つの授業もやっぱり2週間ぶり。手描きしたものをデータで整えてみる。自分で描いた絵がモニターに現れると「わー」とか思わず出た声が聞こえてくる。懐かしい新鮮さ。